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King of the Roadもどき

ジョーイ・ダンロップ

イングランドとスコットランドとアイルランドのちょうど真ん中あたりに浮かぶ周囲230km程度の小さな島を御存知だろうか。オートバイの聖地、マン島である。毎年6月に開催される世界最古の公道レース”マン島TT”、島の半分くらいの一般公道60km程度を超大なサーキットとし、美しい市街地や自然の中を、様々な思いを抱いたライダー達が駆け抜ける。レースを観戦するために世界中からバイク乗りが集まり、バイクに乗る人も、乗らない人も島全体がそのビッグイベントをサポートしている。

行ったこともないのだけれど、その山の空気や海の香り、疾走するバイクの音と呼応する歓声が、自然と頭の中でイメージされる不思議な魅力に満ちた場所だ。

そんなマン島TTで通算26勝を成し遂げた男がいる。ジョーイ・ダンロップである。

125〜1000ccまでどんなバイクでも巧みに操り、だれよりもズバ抜けて速かった彼は、いつでも自分でトランポを運転し、サーキットへ駆けつけた。自らバイクのメンテナンスを行い、常に勝利に向けて全力を尽くした彼は、最期まで、常にトップライダーであった。享年48歳である。

人は彼を敬意を表してこう呼んだ。

"King of the Road"

凄いよ。

いつかはマン島。そんな思いが募ります。

・・・そういえば某東京都知事の三宅島TT発言はその後どうなったんだろう?