| アンソニー・ウェストもどき
 
 2007年シーズン中盤からmotoGP
 カワサキチームのレギュラーライダーに
 抜擢され、チームの後半の躍進に
 一役買う大活躍を演じた。
 そして2008年も同チームよりmotoGP
 に参戦中のオージーライダー。
 
 友人から聞いたアンソニーの熱い話。
 
 そんな彼は約10年前、オーストラリアで
 ジュニア・ダートトラックの3年連続
 チャンピオンでした。
 そして意外にも彼のロードレース初参戦は
 なんと日本だった!
 トニーハットンさんの紹介でモリワキに
 来ていた彼は1997年のGP-80クラス
 にスポット参戦しいきなり6位入賞。
 その後もう一度来日し、同年のGP-80
 最終戦に出場しなんと優勝してしまいました。
 
 GP−80クラスは当時凄い人気クラスで
 フルグリッド35台で70以上のエントリーが
 あったそうです。バイクはモリワキ製の
 「MH−80」
 晴れても降ってもノーマルタイヤで
 ライダーの成長にはもってこいなのですが、
 こじるような乗り方をすればフロントから
 スリップダウン、アクセルをワイドオープン
 するとリアから転ぶ・・・という
 とんでもない側面もあるそうです。
 
 さて1999年には宇川徹のチームメイト
 としてWGP250に参戦するのですが、
 その前年のこと
 お遊びでミニバイクレースに出場する
 ことになった彼は、なんと雨の中
 ノーマルタイヤのMH-80で出場したのです。
 まともに走れるはずの無いバイクで
 彼はあらゆるコーナーで滑るバイクを
 匠にコントロールしてみせたそうです。
 中でも凄かったのは、ストレ−トあとの
 タイトコ−ナ−。強烈なシフトダウンの後、
 ホイ−ルの柄がコマ送りのように見え、
 その状態でバンク。
 普通ドライでもそんな事したら転ぶらしい。
 しかし彼はそのままの状態で切り返し
 フル加速して帰ってくる。
 
 ・・・・・アンソニ−やっぱ凄いな!
 
 
 
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